「シンデレラガールズ 情報源に関する調査」に対する考察1
山に進むか温泉に行きたい。こんばんは、ながさわです。
具体的には飯能といわきと白骨。
温泉のほうの総選挙もよろしくおねがいします。山はサードシーズンです。
ところで私、最近アンケート調査をしていました。
「シンデレラガールズ 情報源に関する調査」と称し、2018年7月4日から15日にかけてGoogleフォームを用いて実施していた調査です。最終的にはちゃんとした論文仕立てで発表しようと考えていますが、とにかく集まったデータが大きいので、手を動かしながら結果を考えようと思い、今回のこの記事を書くことにした次第です。
そのため以下に書く内容は、まだ変更する可能性もあります。また指摘などあればTwitter(@nagasawa_p)にお寄せください。
ちなみに1点言及しておきたい前提があります。今回のフォームの設計は「P1人につき1回答」ではなく、「アイドル1人につき1回答」としています。例えば私は「諸星きらり」「三村かな子」「十時愛梨」担当ですが、私1人で3回フォームに回答することができるわけです。ただ、私の場合には諸星きらりと三村かな子にはアニメで出会っていますが、十時愛梨とはデレステのガシャできっかけなので、1人のPでもアイドルごとに違う回答をすることになります。つまり「どのように出会ったアイドル」を「どのように理解を深めたのか」をトレースすることが今回の調査の目的になります。
■回答したアイドルを担当したきっかけは?(複数回答可)
・属性ごとの分析
Cu | Co | Pa | |
総計 | 600 | 556 | 425 |
顔や容姿などの見た目 | 417 | 388 | 294 |
ゲームやアニメ内でのセリフ | 349 | 319 | 254 |
ガシャやガチャでたまたま引いた | 153 | 127 | 103 |
友人のすすめ、ダイマ | 24 | 17 | 21 |
設定 | 16 | 20 | 16 |
二次創作 | 17 | 30 | 9 |
その他 | 29 | 26 | 19 |
まずは属性によって担当になったきっかけに差があるかを確認してみました。生の数字ではわかりにくいのでそれぞれの属性内での割合を求めてみました(例:Cuの顔や容姿などの見た目 417/600=69.5%)
ややばらつきは見られるものの、これを誤差とみなすか差があると解するのか、この場での判断は避けたいと思います(私は誤差だと考えますが)
「見た目」が割合としては多く、セリフなどの内面的な要素がその次点に付ける格好となりました。
・シンデレラガールズと出会ったきっかけごとによる分析
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
総計 | 468 | 327 | 308 | 1 | 17 | 337 | 1 | 170 |
顔や容姿などの見た目 | 337 | 219 | 219 | 1 | 5 | 236 | 1 | 116 |
ゲームやアニメ内でのセリフ | 284 | 194 | 200 | 1 | 8 | 174 | 0 | 91 |
ガシャやガチャでたまたま引いた | 95 | 111 | 75 | 1 | 5 | 81 | 0 | 25 |
友人のすすめ、ダイマ | 2 | 13 | 16 | 0 | 0 | 19 | 0 | 12 |
設定 | 14 | 6 | 13 | 0 | 0 | 11 | 0 | 8 |
二次創作 | 15 | 5 | 6 | 0 | 0 | 9 | 0 | 23 |
1:ゲームに直接出会った(モバゲー版)
2:ゲームに直接出会った(デレステ)
3:アニメ(2015年版)
4:U149などのコミカライズ
5:ライブなどのイベント
6:友人のすすめ
7:アニメ(しんげき)
8:同人誌やイラストなどの二次創作
おそらく興味をお持ちの方が多そうな話をしましょう。ずばり、モバマスから始めた人と、デレステから始めた人の間で担当になるきっかけが異なるのかどうか、という点です。グラフ化してみるとわかりやすいですが、デレステから始めた人ではモバマスやアニメから入った人に比べて、ガシャでの偶然の出会いが影響していることが示唆されました。
推測になりますが、ゲームシステム上、モバマスはフリトレが実装されて以降は担当にのみ注力しやすい環境になりましたが、デレステはフリトレがなく、また編成も現時点ではSSR+は1人で最大3枚でいわゆる「嫁艦隊」が組めないため、たまたま引いた子を編成に組み込む内に愛着が湧く、という流れもあるのかもしれません。
また友人のすすめやダイマ、二次創作など公式以外の供給によって担当になる、という流れは現時点ではメジャーではないことも伺えます。
■担当アイドルを担当しはじめたころに調べたものはありますか?
前の質問では、何をきっかけに担当になったのか、という点を調べましたが、続いては担当になるぞと決めた後に、何を見ていたのかというところを明らかにしようと思います。
ここでは「全回答」「モバマスから開始」「デレステから開始」の3つ集団についてグラフを描いてみました。色々と気づく点はありますが
・デレステから始めた人の多くはアイドルコミュを参照するが、モバマスでのエピソードやセリフまで初手で確認する人は半数以下である
・モバマスで担当を見つけた人はデレステを参照しない傾向があるが、これは「モバマスで担当を見つけた時点ではデレステがなかった」という時系列のバイアスを含む可能性がある(P歴を聞いておけばよかった…)
・公式コンテンツの中ではコミカライズやCDのドラマパートは参照されていない傾向が読み取れる。ただし、コミカライズにについては出演していないアイドルではこの項目にYesがつかないので、そのバイアスが掛かっている可能性がある。CDのドラマパートに関してはソロ曲持ちアイドルに絞って追加検討する必要がある
・ピクシブ百科や担当Wiki、担当のTwitterなど、公式以外のリソースも一定の影響力を持っていることが示唆される。デレステから入った人がこれらのリソースを活用した割合が高いのは、これらの整備が進んで以降にシンデレラガールズに触れたためだと思われる
といった点が考察として挙げられるでしょうか。
■ここまでのまとめ
・担当になったきっかけに「見た目」を挙げるケースが多いことがわかりましたが、この結果をもとに「見た目を推していくのが王道だ」という判断になるのか、はたまた「いまいる担当Pは、すでに見た目で集まった人だから、他の面を推していくべきだ」と考えるべきなのか。同じデータをもとにしても、どちらの作戦をとるのか考える余地があるのが総選挙対策の面白いところだと思います。
・「デレステから入った人にはモバマスの出来事が伝わっていないのかもしれない」という点は往々にして語られていましたが、感覚的に言われていたものを数値として今回示すことができたのではないかと考えています。第7回総選挙では選挙権がデレステにも拡大し混乱の中で選挙戦が繰り広げられていましたが、その中でも「デレステのみに接している人が何を知っていて何を知らないのか」という点にまで気を回せていたダイマもいくつか見受けられました。次回以降も(制度が変わらなければ)重要なポイントになると思われます
・「担当になるきっかけ」としてはダイマや二次創作を挙げる割合は多くありませんでしたが、担当になろうとして取ったアクションには「担当PのTwitterをフォローする」も一定数挙げられていることがわかりました。この結果は「ダイマはアイドルへの興味を0から1にするのには向かず、1から10にするのに向く」とも捉えられますし、もしくは「既存のダイマは元々アイドルに興味関心を持っていた人に、更に好きになってもらうためのものが多かった」とも捉えられます。後者を検証する上では、ダイマ自体への研究(どのようなダイマが拡散されやすかったのか、など)の進展が待たれます
次回は「担当アイドルへの理解を深めるのに特に役立ったものは何ですか?」という項目についての考察を行いたいと思います。